出典:Photo by Clique Images on Unsplash
テニスを観ていて、もちろん面白いのは試合を観てトップ選手たちのプレーやスパーショット、勝負の駆け引きなどで、ワクワクしますよね。
あの選手はどこまで勝ち進めるのだろう?
あの選手とあの選手の対戦はどっちが勝つのだろう?
グランドスラムで誰が今年は優勝するのだろう?
世界ランキングはどうなるの?
ATPファイナルに残るのは今年はどの選手だろう?
ここで「
はて?世界ランキング?」。
ポイント制で、たくさんポイントを稼いだ選手が上位になることまでは何となくわかっているのですが、大きい大会ほどポイントが沢山獲得できることぐらいはわかっているのですが。。。
そんな疑問が湧いてきませんか。
このポイント制度の仕組みがわかれば、「この大会でこの選手が優勝すればあの選手を抜いて何位だ!」
「この大会はあの選手にとっては落とせない大会になるぞ!」など一層テニスが面白くなると思いませんか?
そこで今回は男子テニスの世界ランキングを決めるポイント制度の仕組みについて書いてみます。
【女子テニス】世界ランキングの仕組みを知ればもっと面白くなる!
【男子テニスランキングの仕組み】>>>
まず男子テニスは
ATP世界ランキングとなっています。
ATPとは「Association of Tennis Professionals」の略で「男子プロテニス協会」です。
この「男子プロテニス協会」が行う大会にポイントが与えられ、このポイント獲得が多い選手ほど世界ランキングが高いというわけです。
そしてこの「男子プロテニス協会」が行なっている大会が4大大会の
グランドスラムと
ATPツアーになるわけです。
ATPツアーでも大会のランク付けがあり、ランクの高い大会ほどポイントが沢山与えられ、もちろん優勝した選手が一番ポイントを獲得できるわけです。
【男子テニスの大会ランク】>>>
みなさんご存知の通り、4大大会の
グランドスラムが一番上の各付けですよね。
その下に
ATPツアーがあり、
ATPマスターズ1000⇒
ATP500⇒
ATP250の順になっています。そしてその下に
チャレンジャーがあります。
出典:Photo by Sean Thomas on Unsplash
【大会ランクとシングルスの獲得ポイント】>>>
グランドスラム 全4大会
1:全豪オープン 2:全仏オープン 3:全英オープン 4:全米オープン
グランドスラム |
優勝 |
準優勝 |
ベスト
4 |
ベスト
8 |
ベスト
16 |
ベスト
32 |
ベスト
64 |
ベスト
128 |
予選通過 |
予選
3 |
予選
2 |
予選
1 |
獲得ポイント |
2000 |
1200 |
720 |
360 |
180 |
90 |
45 |
10 |
25 |
16 |
8 |
0 |
ATPマスターズ1000 全9大会
1:BNPパリバ・オープン(96) 2:マイアミ・オープン(96) 3:モンテカルロ・マスターズ(56) 4:ムチュア・マドリード・オープン(56) 5:BNLイタリア国際(56) 6:ロジャーズ・カップ(56) 7:ウエスタン・アンド・サザン・オープン(56) 8:上海マスターズ(56) 9:パリ・マスターズ(48)
*()内はドロー数
ATPマスターズ1000 |
優勝 |
準優勝 |
ベスト
4 |
ベスト
8 |
ベスト
16 |
ベスト
32 |
ベスト
64 |
ベスト
128 |
予選通過 |
予選2 |
予選1 |
獲得ポイント(96) |
1000 |
600 |
360 |
180 |
90 |
45 |
25 |
10 |
16 |
8 |
0 |
獲得ポイント(56/48) |
1000 |
600 |
360 |
180 |
90 |
45 |
10 |
- |
25 |
16 |
0 |
ATP500 全13大会
1:
ABNアムロワールドテニストーナメント(32) 2:リオオープン(32) 3:ドバイデューティフリーテニス選手権(32) 4:メキシコオープン(32) 5:バルセロナオープン(48) 6:ゲリーウェバーオープン(32) 7:フィーバーツリー選手権(32) 8:ドイツ国際オープン(32) 9:シティオープン(48) 10:チャイナオープン(32) 11:楽天ジャパンオープン(32) 12:エルステバンクオープン(32) 13:スイスインドア(32)
*()内はドロー数
ATP500 |
優勝 |
準優勝 |
ベスト
4 |
ベスト
8 |
ベスト
16 |
ベスト
32 |
ベスト
64 |
予選通過 |
予選2 |
予選1 |
獲得ポイント(48) |
500 |
300 |
180 |
90 |
45 |
20 |
0 |
10 |
4 |
0 |
獲得ポイント(32) |
500 |
300 |
180 |
90 |
45 |
0 |
- |
20 |
10 |
0 |
ATP250 約40大会
1:ブリスベン国際(28) 2:シドニー国際(28) 3:BMWオープン(28) 4:スウェーデンオープン(28)
*()内はドロー数
ATP250 |
優勝 |
準優勝 |
ベスト
4 |
ベスト
8 |
ベスト
16 |
ベスト
32 |
ベスト
64 |
予選通過 |
予選2 |
予選1 |
獲得ポイント(48) |
250 |
150 |
90 |
45 |
20 |
10 |
0 |
5 |
3 |
0 |
獲得ポイント(32/28) |
250 |
150 |
90 |
45 |
20 |
0 |
- |
12 |
6 |
0 |
ATPチャレンジャーツアー
世界各国年間166試合が開催され、ポイントも80ポイントから125ポイントまで大会によって異なる。
ATPファイナルズ 1大会
ATPレースランキング上位8名が出場できる大会
獲得ポイントも特殊で、決勝で勝利500ポイント、準決勝で勝利400ポイント、ラウンドロビン1勝につき200ポイント。
【ATPレースランキング】>>>
ここで急にもう一つのランキングを紹介します。
通常の世界ランキングとは別に「ATPレースランキング」というものが存在します。
これは「ATPファイナルズ」に出場のためのランキングになっており、その年の1月から12月までのポイントで形成されています。
「Race to London(レース トゥ ロンドン)」と言われたりもします。
【ポイントの計算方法と有効期限】>>>
ATPランキングには「
ATPランキンング」と「
ATPレースランキンング」2通りあります。
普段、世界ランキング何位のように表されるのが「ATPランキング」です。
①ATPランキング
■出場して獲得したポイントが多い18大会のポイントによりランキングされる。
沢山大会に出て、あれもこれもポイントを獲得することはできないということです。
■ポイントは
52週間有効で、52週間ごとに消滅する。
つまり1年が52週なので1年前の大会のポイントは更新されてしまうということです。
例えば、前回大会で2000ポイント獲得した大会で今年は1200ポイント獲得で終わると、今年のポイントが800ポイント減ってしまうということです。
②ATPレースランキング
■ATPファイナルに出場するためのランキングで、このランキングの上位8名がATPファイナルに出場できます。
■ポイントは
1月から12月までのポイントで年末にポイントは消滅し、毎年0ポイントから始まります。
【ATPツアーの細かなルール】>>>
■ランキング上位30名には大会出場権や予選免除の特権が与えられます。
■ランキング上位30名には大会出場の義務があり、グランドスラム4大会、ATPマスターズ1000の9大会のうちモンテカルロオープンを除く8大会、ATP500の13大会のうち4大会(うち1大会は全米オープン後の大会)に出場しなければならず、いずれか欠場した場合は0ポイントとなってしまいます。
つまりランキングに影響する18大会のうち1つが0ポイントになるため、17大会分のポイントしか考慮されないということです。
この義務の免除の条件もあります。
・通算600試合以上出場
・12年間以上のプロ経験
・31歳以上
1つ条件をクリアで1大会の出場の免除がされます。2つ条件のクリアで2大会の出場免除。
全ての条件クリアでATPマスターズ1000全ての出場免除がなされます。
■ATPファイナルズのポイントは考慮される18大会とは別にプラスでポイントが加算される。
以上が男子テニスの世界ランキングとポイントに関する内容でした。
【まとめ】
今までわかってそうでよくわかってなかった、テニスのランキングについて調べてみました。
このポイント制度の仕組みを意識しながらテニスを見るとより一層テニスが面白くなりますね。
選手たちの置かれている立場とか、「なぜこの大会に出たのか?」など色々また見えてくるものが違ってくるのではないしょうか?
ランキングの仕組み、ポイント制度の仕組みを知った上で改めて2019年の男子テニスを楽しんじゃいましょう!
2019年の大会日程と放送予定はこちら
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